避妊去勢に対する私の考え。
犬の避妊去勢は賛否両論でしょうし、実際にどうするかはオーナーさん次第ですが、クライアントさんに相談されると私は避妊去勢を推奨します。(強制はしません^^;)
ただしフォスター犬にあたっては、条件の中に入れさせてもらっています。
もちろん、カノンとボヌールもそれぞれ避妊去勢済みです。
共に暮らすにあたっても、しつけの面においても、避妊去勢はとてもメリットがあります。
健康な体にメスを入れることに抵抗のある方も多いのはわかります。
もちろん、麻酔のリスクも知っています。
だけども、健康な体にメスを入れるということは、裏を返せば元気な時・体調が万全な時を選んでできるということ。
年老いてくると生殖器に関わる病気になる子は少なくありません。
私は自分の犬達に、シニアになり病気発覚後、リスクも負担も大きい中で摘出手術を受けることになるよりも、若く健康な時に体調を見計らって手術を受けさせておくほうが断然良いと感じています。
それに早目に手術しておくと、乳腺系の病気だったりのリスクもグンと減らせることができますし、メリットは大きいです。
なので例え・・・例え麻酔が覚醒しなくってそのまま逝ってしまったとしても、「やらなければよかった」とは思わないと思います。
もちろん、亡くしてしまったことには後悔するはず。
ただそれは、避妊去勢したこと自体を後悔するのではなく、命をなくさず避妊去勢する為の手立てがもっと自分にあったのではないかという後悔です。
その子の次にまた自分の犬を避妊去勢する時がきたら、その時はきっと不安は大きく感じるでしょうが、
それでも必ずすると思います。
と、私の考えはこんな感じです。
あともう1つ。
中には「子犬を産ませたいので避妊去勢はしない。」と思っていらっしゃる方もいることと思います。
だけど子犬を産ませるのはどうかブリーダーに任せていただきたいです。
パピーミル状態の繁殖屋含め、安易なブリーディングが結果どれほど犬達を苦しめているか。
遺伝的疾患を持って生まれてくるなど、直接そのパピー達にしわよせが出ることも当然あります。
それだけではありません。
「犬を飼う人」は無限にいるわけではありません。
その「飼う人」も、大抵は飼える頭数が限られています。
命の受け皿には限りがあるのです。
見えないところでしわよせを受けている犬がいるのです。
毎年・・・毎月・・毎日、そのどの受け皿にも乗りきれなかった命がひっそりと処分されていっているのをご存じですか?
溢れそうになる水をどうにかしようと思ったら、まず水が出てくる元となっている蛇口を閉めなければ、入れ物を大きくしたり増やしたりするだけではただのいたちごっこです。
元から断たなければ、ただ少し、水が溢れるのを先延ばしにするだけです。
それでもどうしても自分の犬に子犬を産ませたいと思うならば、まずそもそも繁殖に適した犬を迎える努力をしてください。
ブリーダーさんに相談をし、台牝・台牡としてふさわしい子を選んで譲ってもらい、助言をもらいながらできるだけリスクを少なくし、質の高いパピーを産ませる努力を惜しまないでほしいです。
それでももし、厳選して迎えたはずの子が子孫にも影響する可能性のある疾患を持っていたとしたら・・・その時は潔く繁殖を諦めていただきたいです。

| 私(DLSC)の考え。 | 21:06 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑
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| | 2012/12/16 10:36 | |