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三重県伊賀市のドッグホテル Dog Life Support Canon

三重県伊賀市でドッグホテルをしているドッグトレーナーのBlog

2013年09月 | ARCHIVE-SELECT | 2013年11月

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私が思う『大事なこと』。

今日、たまたまお会いした方に、「うちの子はハズレだったんです。あんなハズレ、どうしようもないわー。」
って言われました。
衝撃でした。

その時私が連れていたのはお客さんの犬だったんですが、その子を見ながら「うちの犬もこんなやったらよかったのに。この子、大当たりやろ?」と。
あー、この人が自分のお客さんでなくってほんとよかったと心底思いました。

(もしかしたら口ではそう言いながらも、単なる愛情の裏返しで、本当は「あんなダメなヤツだけども、私にとっては可愛い大事な愛犬なのよ。」っていうパターンかもしれないと思ってみたものの、話しぶりがリアルでとてもじゃないけど愛情の裏返しには聞こえなかった(--;))


その犬がその人の言う「当たり」なのは、運が良かったのではなく、一生懸命飼い主さんが頑張って育てているから。すべては飼い主さんの頑張りがあってのこと。

犬種的に初心者向けでない性質だったり、同じ犬種の中でも比較的穏やかだったりおてんばだったり、短期だったり楽観的だったり、お調子者だったり凹みやすかったり・・・、
人間と一緒でそういう個体差(というか個性)はもちろんあるし、飼い主さんの性格やキャパによってもまた様々な子になる。
中には「何もしていないのにこの子は良い子」と飼い主さん自体がしつけらしきしつけをした覚えのない場合もたまにあるけれども、それも飼い主さんは身に覚えがないだけで、実際には毎日一緒に過ごす中で知らず知らずのうちにいろいろなことを愛犬に教え学ばせているんです。


犬は飼い主を選べません。
だけど飼い主は犬を選べますよね。
その犬種にしようと決めたのは飼い主ですし、どこからどの子を迎えようか決めたのも飼い主さん。
その犬種がおおまかにどんな性質なのかは少し調べればすぐわかることですし、事前にいくらでも調査できたはず。
さらにはどんな母犬でどんな環境の中で育ってきたのか、そういうバックグラウンドもはっきりしている子を選ぶ選択肢も飼い主さんにはあるわけです。

人間の子供の場合、多くの方が生まれる前から母親の周りの環境や食事等に気を遣うのに、こと犬となると、自分の手元に来るまでのバックグラウンドなんて全然関心を寄せない方の多いこと多いこと。
それはすごーくもったいないことだと思うし、とても残念です。

それから親犬の不明な雑種だったり捨て犬でバックグラウンドが全然わからない犬でも、犬に詳しい方だったら容姿から大まかな予想ができるだろうし、その子の性格や雰囲気を理解できる人はできます。
なのでそういう方に相談したり、そういうことがよくわかっている保護ボランティアさんや愛護団体から譲り受けるのも良い選択肢の一つなんじゃないかなぁ。
もちろん、純血種と呼ばれる犬達に比べると細かいところまで想像しにくい部分もあるでしょうが、それは純血種であっても個体差があるのと似たようなものですし、それが雑種の良さであり魅力だと思うので、私はすごく好きです。


小型犬ならば20歳くらいまで生きる子もいる今、人間の子供が生まれてから親元を離れる時期と同じくらいの時間を共にすることになります。
飼ってしまえばどんな子でも可愛くなるとはいえ、それほどの年月を同じ空間で共にするわけですから、もう少し慎重に選んでみてはどうでしょう?




そして迎えたからには犬のせいにしない。
犬のせいにしたって、何も解決しないんだから。
あとはどれだけ飼い主である自分がその犬育てに必要なキャパを広げるか。
どれだけその犬の飼い主として成長できるかが大事な鍵です。

結局のところ、育て方次第だもの!
なんていうと、先ほどの話と矛盾しているように感じるかもしれませんが^^;

いくら良い犬でもオーナー次第でとんでもない子にもなり得ますし、
とんだジャジャ馬ならぬジャジャ犬だったとしても、育て方でガラリと変わります。


DSC_0149.jpg



つまり私が言いたいことは、
『なるべく心身共に安定した犬を迎え、その子としっかり向き合って育てるべし!!』
です。

さらには結局のところそうすることが、繁殖屋と呼ばれる人達によるパピーミル問題や、犬を安易に捨てたり保健所で殺処分されなければならない命を減らすことに繋がるのではないかと私は思っています。

| 私(DLSC)の考え。 | 23:56 | comments:6 | trackbacks:0 | TOP↑

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